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若狭漆器

若狭塗は、江戸時代の初めに若狭湾のそばに位置していた小浜藩の漆塗りの職人が、
中国の漆器作りの技術にヒントを得て、海底の様子を図案化して始めたものだそうです。
これに改良と工夫を重ねて生まれたのが「菊塵塗(きくじんぬり)」と呼ばれるもので、
さらにその弟子によって「磯草塗(いそくさぬり)」があみだされました。

 

17世紀の中頃には卵の殻や金箔や銀箔で加飾する、という現在まで伝わる方法が完成しました。
当時の藩主がこれを若狭塗と名付け、足軽の内職として保護奨励したところから、
「菊水汐干(きくすいしおぼし)」などの様々な上品で美しいデザインが考案されました。

 

 

特徴として、卵の殻、青貝、マツの葉、ヒノキ葉、菜種等を使って模様を作り
海底の様子を表しています。また、星のようにあるいは宝石のように、金箔が光っています。

 

 

製作には、青貝や卵の殻を散りばめ、青・黄・赤の色漆を塗り重ね、そして金箔で包み、
その上に上等な漆を数十回塗り重ねます。
その上で、砥石と特殊な炭で研ぎ上げ、最後に艶を出します。
最後に無地の部分に上塗りを施して仕上げます。
期間は1年の長い年月をかけて製作されるため、熱や水分にも変化することなく、
堅牢優美な高級漆器が出来上がります。

 

 

 

連絡先

 

■産地組合名
若狭漆器協同組合

 

 

■連絡先
◯若狭漆器協同組合
〒917-0071 福井県 小浜市一番町1-9 TEL:0770-52-0921 FAX:0770-52-0921

 

 

【関連展示場・施設】
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