越前和紙
歴史:
今から1500年程前、この村里の岡太川に美しい姫が現れて紙漉(す)きの技を教えたと伝えられている。
奈良時代には、仏教の経を写すための写経用紙として重用されました。
その後、武士が紙を大量に使い出す時代になる頃に、紙漉きの技術、生産量も向上して
「越前奉書」等高い品質の紙が作られるようになり、
紙の産地として幕府や領主の保護をうけて発展しました。
近代では、横山大観を始めとした多くの芸術家たちに強く支持され、全国にその名が知られています。
近年では、17世紀オランダの画家レンブラントの版画用紙に越前和紙が使われていた可能性があるとして、
同国のアムステルダム国立美術館を巻き込み、顕微鏡などで繊維の状態などを調べるなどの
調査が始まっている。
特徴は、温かみに満ちた優雅な肌合い、また紙そのものの持つ風格があります。
強靱さ等の言葉では言い表せない「生成(きなり)」の豊かな感性を持っており、
「日本文化」が息づく和紙です。
製造方法は、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、麻を原料にトロロアオイの粘液を加え、
「流し漉き」、「溜(た)め漉き」等の技法で紙漉きを行っている。
液状になった紙の材料の入った「漉き漕(そう)」の中で、「漉き桁(けた)」という簀(す)を使った道具を
手で微妙に動かします。その微妙な揺り動かしに合わせて
「漉き桁」の中の紙の水が簀の上を動きまわることで、和紙の繊維が絡み合い、
一枚の美しい紙が漉き上がります。
産地連絡先
■産地組合名
福井県和紙工業協同組合
■連絡先
◯福井県和紙工業協同組合
〒915-0234 福井県 越前市大滝11-11 TEL:0778-43-0875 FAX:0778-43-1142?
http://www.washi.jp/
【関連展示場・施設】
和紙の里会館
卯立の工芸館
パピルス館
福井県産業会館 - 常設展示場
ふくい南青山291