若狭めのう細工
現在の福井県若狭の里、遠敷(おにゅう)は、若狭一の神社を頂く土地で、
奈良時代に玉を信仰する鰐族(わにぞく)という海民族が、この地に来たとき、神社の前に鰐街道を作り、
そこで玉を作ることを仕事としたのが、始まりと言われています。
江戸時代中期には、めのう原石を焼いて美しい色を出す技法が確立されました。
19世紀になると、さらに工芸彫刻の技術が開発され、現在に至っています。
特徴は、年輪状の模様を持った半透明で味わいのある石英という石です。
この原石を200〜300度で焼くと、美しく発色することに気づいた人達が、若狭独特の焼き入れの技法を作り上げました。
非常に硬い原石に、時間をかけて彫刻・研磨を施し、愛らしい動物や仏像、香炉、杯、
様々な装身具等に仕上げます。
製作方法は、大きく分けて石地取り、焼き入れ、彫刻・成形、磨きの4工程があります。
模様等、それぞれの持ち味を生かして切断された原石は、焼き入れによって美しく発色し、
貴石細工独特の技法で丹念に彫刻、研磨されて、繊細で味わい深い工芸品に生まれ変わります。
連絡先
■産地組合名
若狭工房
■連絡先
◯若狭工房
〒917-0078 福井県 小浜市大手町6-3 小浜市役所商工振興課内 TEL:0770-53-1111 FAX:0770-52-1401
http://wakasa-koubou.com/
【関連展示場・施設】
福井県産業会館 - 常設展示場
ふくい南青山291